倒産カウントダウンが始まった!! 生き残れる飲食店、先のない飲食店【街金:テツクル&不動産:あくのふどうさん】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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倒産カウントダウンが始まった!! 生き残れる飲食店、先のない飲食店【街金:テツクル&不動産:あくのふどうさん】

コロナ禍の都内飲食業界の現状

■街金がお金を貸せる店、貸せない店

 ではキャッシュフローが回らなくなり、手元の資金が尽きてしまったとき、人はどうするのだろうか。街金業者のテツクル氏はこう話す。
「コロナ騒動により、飲食店からの相談はわかりやすく増えていますね。希望する額は店の規模によりますが、その日の仕入れにも困るということで10万円、20万円を借りたいといってくるところもあれば、従業員の給与支払いに充てたいと数十万円~100万円程度を希望してくる方もいます。4~5店舗をチェーン展開しているようなところだと、500万円~1000万円以上といった多額の融資をしてほしいといってくるところもありますよ」(テツクル氏)
 もちろんテツクル氏のところに駆け込んでくるような人は、“ワケあり”ケースばかりである。
「消費者金融にすでに借り入れをしていて、もう借りられない人。とにかく急いでいる人。すぐに数百万以上の現金がほしい人。こんなケースが多いですね」(テツクル氏)

 実際に借り入れにきたケースをいくつか紹介しよう。
1つ目は、池袋駅の居酒屋。50席ほどある大きめの店舗で、安さがウリ。客を回転させて利益を出していくタイプだが、プール金が少なく、常に自転車操業状態だった。今回も、仕入れの金がないということで、100万円の融資を希望してきた。
「ウチに来た時点で、家賃も数ヶ月滞納しているし、仕入れ先へのツケも溜まっていた。通常時なら、毎日コツコツ集金にいって、売り上げの中から返済を求めることもできるんだけど、お客がいないからそれもできない。だからお断りしました」(テツクル氏)
 先行きが見えない状況の中では、どうしても貸し付けには慎重にならざるを得ないとテツクル氏は話す。では、逆に融資を実行するケースには、どんなものがあるのだろうか。
「やはりしっかりと担保が取れるケース、または返済が見込める入金が確実であるケースです」(テツクル氏)

 担保は不動産が基本だが、住宅ローンが返済中などすでに抵当権が付いているなど担保としては弱い場合もある。そういう場合は借りられないのかといえばそうではない。
 では、いったいどんなケースがあるのだろうか。次回からは、様々な状況でお金を借りる人たちの裏事情をじっくりご紹介していく。

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KKベストセラーズnoteで好評連載中!
「マンガ版 ぼく、街金やってます」(1話150円)
原作:中山美里
原案協力:テツクル
画:門倉卍貴浩

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中山 美里

なかやま みさと

フリーランスの編集ライター。編集プロダクション・オフィスキングを営む。日刊ゲンダイで「年収300万円でも愛人囲えます」連載中。アダルト、お金が得意ジャンルで、アングラカルチャーの取材・執筆を中心に活動。「週刊SPA!」「マイナビウーマン」など雑誌からWEBまで幅広く記事を執筆。KKベストセラーズのnoteで「マンガ版 ぼく、街金やってます」の原作も担当。

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